第35号 相続手続 事例レポート
妻の知らない実家の不動産
夫を亡くしたということで、妻である C さんが相談に来られました。
C さん夫婦には子供がいなかったため、相続人は C さんと夫の兄弟ですが、夫の兄弟が全員亡くなっていたため、甥姪が相続人となりました。
遺産は、家とわずかな預貯金で、C さんの今後の生活のことを考えて、すべてを C さんが相続することで、話し合いが持たれ、基本的には合意しました。
しかし、相続人の一人から、「夫の両親の相続のときに、夫と甥姪で共有で相続した不動産があるはずだ」という話になりました。
C さんには、何のことかわからなかったのですが、不動産の所在を聞いて、調べてみると、確かに夫と甥姪の共有持分の不動産がありました。
先祖代々から続いている、田畑と山林の土地でした。
結局、この共有持分のある不動産は、甥姪が相続することになりましたが、C さんは知らない不動産が出てきたことで、大変驚かれていました。
このように、自宅以外にも不動産、特に他府県などにお持ちの場合は、配偶者であっても知らない場合がありますので、注意が必要です。
特に、亡くなった方のご実家の付近では、以前に相続した土地があるかもしれません。
エンディングノートなどで、生前に自分の財産を書き出しておけば、残された家族の負担を少しでも軽減することができたでしょう。
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